皆さん、こんにちは！
2022年もまもなく終わりに近づいていますが、『グウェント』コミュニティの皆さんに、今後の計画についてできるだけ多くの情報をお知らせしておきたいと思います。この長い記事は、以下のロードマップ動画を改めて要約したもののため、先週公開された日本独自の記事内容と一部重複しますが、ご容赦ください。導入予定であるコミュニティのバランス調整システムについては、近いうちに発表する別の記事でさらに詳細に説明する予定です。
- 4回に分けて計86種類の新カードを投入
- 8つのジャーニーを無期限形式で復刻リリース
- 88件のカード改訂
- 30種類の「ゲーム戦略」を見直し（例：マルチギャングSYデッキ、自傷、NR騎士)
- 新要素「注入」により、さらなるインタラクションが可能に
- ジャーニー内でファストトラベルを購入できるオプションを導入し、余分な紙片の使い道を増やしました。また、報酬ポイントを他の資源と交換する「資源交換」を追加しました。他にも追加予定です。
- 9月には新たな試みとしてショープをテーマにしたイベントを開催するなど、今年もまた数々の楽しいシーズンイベントがありました。
- 今年のシーズンモードは、人気のないモードや「攻略済み」のモードが廃止される一方で、新たなモードがいくつか追加されました。特に、「火の試練」は、まだ手に入れていない新カードをプレイできるという特殊なシーズンモードでした。
- GWENT Mastersシーズン4が開催され、CDPRが主催する計17の公式イベントが行われました。予選ではコミュニティパートナーのClaymoreとESC Gamingが協力してくれました。
- ワルシャワでのCDPR 20周年記念パーティー、そしてルッカでの追加イベントパーティーで、大好きなコミュニティの皆さんと素晴らしい交流ができたことは嬉しい出来事でした。
プレミアムトークン。実は、当初の計画では、ゲーム内のすべてのトークンをプレミアム化して1つのパッケージとしてリリースするはずでしたが、実現しませんでした。新たなプレミアムカードを作るか、既存のトークンをプレミアム化するかの選択を迫られるたびに、新カードを選んできたからです。2022年中はこの計画に大きな進展がなかったので、既にプレミア化の準備ができたトークンや惜しいところまできていたトークンをまとめ、できるだけ早くリリースすることにしました。これにより、20以上のこれまで静的だったトークンが、今後数回のパッチでプレミアム化します。ただし、現時点でゲーム内に存在するすべてのトークンをプレミアム化することはお約束できません。
ドラフトモードの改変。ドラフトモードは過去に数度の改変が行われた後はすっかり過去のものになり、明らかに意味を失っています。この現状を何とかしたいと考えています。現バージョンのドラフトの設計上、現状を維持しながらアップデートを続けるのはとても非効率です。そこで、デザインチームが大幅な手直しを行い、メンテナンスの問題およびゲームプレイ上の問題の解決に取り組んできました。新たなドラフトモードのプロトタイプは実用的なレベルになっていますが、これを完成させて新たなデザインコンセプトをゲームに反映させる作業は簡単ではなく、時間がかかります。開発の軸は最も人気のあるゲームモード（構築済みデッキによるランク戦）に置くべきだという考えから、現在のところドラフトについては2023年の開発計画には含まれていません。他の機能が予定より早く仕上がれば再びドラフトの改変に着手できるという希望を捨てたわけではありませんが、実現する可能性は低いと思われます。
すべてのアーキタイプを有効化すること。2022年にはかなり多くの古いアーキタイプと戦略が新たな命を得ましたが、まだ手を付けてないものや、いくらかの底上げはしたものの期待した水準には到達しなかったものが存在します。これらを含め、既存のアーキタイプに改善する余地があることは無視できません。すべてのアーキタイプを実用的なものにするという目標に向けた作業は、2023年中の完了を目指して全力で続けていきます。
- 3回のリリースで計72種類のカードを追加することを目指しています。
アップデート11.9から年末までの期間に今年最後の新カードリリースが予定されています。『グウェント』にさらなる多様性をもたらすという継続的な取り組みの一貫として、バランス調整と様々な点での「最終仕上げ」を目的とした新カードが投入されます。
- 今後もバランス変更を含む毎月のアップデートを継続します。
ターゲットを絞ったバランスの改変により、引き続き各勢力のトップクラスのデッキとそのライバルとの間の格差を調整します。ただし、主としては有効な戦略を増やし選択肢を拡大することに取り組んでいきます。
- 来年は2つの大規模な対戦イベントを開催する予定です。
GWENT Mastersは2023年に最後のシーズンとなるシーズン5を迎えます。対戦形式を変更し、シーズン中間トーナメントとWorld Masters（これらに加え、小規模な予選トーナメント）を行う予定です。現時点で発表できるのはこれらのイベントの回数と時期のみですが、新たなシーズンの開始数週間前から、トッププロプレイヤーを交えて対戦形式の詳細について議論し、最善の方法を取りまとめます。
カード
2024年初頭から、『グウェント』の運営方法が大きく変化する予定です。2023年最後の新カードリリースの後、『グウェント』に新たなカードが追加されることはなくなります。これはたしかに大きな変化ですが、より大きな計画の一部と考えてください。
- 2023年内に追加されるカードで、私たちが『グウェント』で実現したかったあらゆるアイデア、メカニズム、アーキタイプを可能にするカードラインナップを完成させる予定です。
- 2024年にゲームのアップデートを終了するということではありません。そうではなく、このタイミングで皆さんにゲームの主導権を与えるという特別なアイデアを実現するつもりです。毎月、どのようなバランス変更が必要かを、『グウェント』のコミュニティに直接決定してもらうのです。既に、ゲーム内でプレイヤーが希望する変更に投票することで、ゲーム全体の方向性を大多数の意向に沿う方に誘導する機能の開発に着手しています。この機能は、開発が使用するツールほど強固なものにはなりませんが、ゲームの鮮度を保つ上で良い影響をもたらすと確信しています。
- アクティブなプレイヤーにとって面白いゲームであり続けるためには、バランスの変更だけでは足りないことは明らかです。そのため、シーズンを通して様々なデッキを試し、特別な報酬や実績をアンロックできるような新たな進捗システムも開発中です。このシステムは、既存のローテーションをより柔軟にしたもので、プレイヤーは自分のカードコレクションをいつでも使用できますが、スパイスとして指定されたデッキ構築の制限に従うことでより多くの報酬が手に入るようなものになる予定です。
イベント
2023年を最後に、それ以降はCDPRがイベントを主催する予定はありません。とはいえ、それは対戦形式のイベントの終わりを意味しません。多くの歴史あるマルチプレイヤーゲームでは、プレイヤー自身が様々な規模や形式のトーナメントを開催しており、『グウェント』でもそうなることを願っています。『グウェント』のトーナメント・プラットフォームは今後も利用可能です。
グウェントフィニティ
このように、私たちが自ら働きかけるのではなく、プレイヤーの皆さんによってゲームが成立することを目指す一連の取り組みを、「プロジェクト・グウェントフィニティ」と呼んでいます。このプロジェクト名には、これから何年経ってもプレイヤーの皆さんが楽しめるゲームにしたいという思いが込められています。このようにコミュニティに力を与えることが、最もプレイヤーの立場に立った方針であると信じています。
それでも、グウェントフィニティを成功させるためには、熱心なプレイヤーである皆さんの協力が必要不可欠となります。これからも『グウェント』を続けたい、このゲームをより良くしたいと願うプレイヤーがいなければ、このプロジェクトは意味のないものに終わります。私たちはまさにそのようなプレイヤーがいてくれることを信じているからこそ、グウェントフィニティを計画しました。
現時点で長期の計画について発表するのは、それが正しいことであり、私たちは透明で誠実なコミュニケーションをモットーとしているからです。プレイヤーの皆さんとは、長い道のりを共に歩んできました。長い年月の間には浮き沈みもありました。その中でたくさんの思い出ができ、いくつもの友情が生まれ、結婚するカップルまで見てきました。
私たちの愛するゲームの未来がどうなるのか、そしてその未来に皆さんがどういった形で関わる手段があるのか、知ってもらうべきだと思ったためこのお知らせを出すことになりました。そんなわけで、また来年も『グウェント』で素晴らしい1年を一緒に過ごせたらと思います。このゲームの未来はプレイヤーの皆さんに委ねられています。今までも、これからも。
ここまでお読みいただきありがとうございました。本記事に続いて予定されているパート2では、現在計画しているコミュニティベースのバランスシステムについて詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。
